痛みもイライラもスッキリ!妊婦のむくみこそ着圧ソックスで

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注意とマメ知識!妊婦が着圧ソックスを使う前に

脚のむくみをとる着圧ソックス。妊婦が履く場合の注意点や種類の違いについて紹介します。

知っておきたい、着圧ソックスの基礎知識

脚のむくみをとってくれる着圧ソックス。妊娠中はとてもむくみやすいため、妊婦にとって着圧ソックスの着用はむくみ対策に最適です。ただし初めて着用する場合、着圧ソックスの基礎知識だけは知っておいた方が良いでしょう。使用時の注意点を守らないと、場合によっては症状が悪化することがあります。注意点や特徴などを知れば、むくみのある方の強い味方になってくれるはずです。

お腹が大きいから気を付けて!履き方のコツ

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妊婦が着圧ソックスを履くときに、注意したいのが履き方です。妊娠後期になるとお腹がどんどん大きくなるので無理な姿勢は禁物ですが、着圧ソックスを履くときに前屈みになってしまい、お腹を圧迫してしまうことがあります。

お腹が大きいときは着圧ソックスを履くときにひと工夫が必要です。横座りにして履くとお腹を圧迫することなく、楽に履くことができます。ただしこれでもお腹が苦しい場合は無理せず、家族に手伝ってもらうのがおすすめです。また圧が弱いタイプを選ぶのも履きやすいので良いでしょう。

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妊婦はどれを選べばいいの?種類と違い

着圧ソックスにはいくつかの種類があります。種類の違いを知っておくことで自分にぴったりのものを選ぶことができます。例えば医療用と市販ではどう違うのかをまず知っておくと良いでしょう。着圧ソックスには「医療用弾性ソックス」と「市販品」と「マタニティ用」がありますが、それぞれ異なるメリットがあります。医療用は病院で診察を受けたあと購入できるもので効果が高いのですが、値段も高くなります。一方で市販品は誰でも気軽に好きなタイプを購入できるのが魅力です。

また、昼用と夜用、丈も商品によって異なるので注意しましょう。昼用を夜に履くのはだめなこと、できるかぎり太ももが隠れるニーハイタイプにすることなど、ちょっとした選び方のコツを知っておくと、むくみ対策に効果的です。

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お腹が大きいから気を付けて!履き方のコツ

妊婦さんのお腹に、圧力がかかるとお腹の赤ちゃんへの影響も心配です。妊娠中のお母さんが、台所に立つ際には、お腹に圧力をかけない姿勢をとることを心がけるのが大切だと教える母性看護学の教科書もあるくらいです。

母性看護学の教科書では,妊婦のキッチン使用時の保健指導に関する記載は少なく,大月1)は,「日常生活活動の姿勢」において,『「よい姿勢」では台に向かって片足を前に出して斜めに立つと疲れない。ときどき足を逆にするとよい。』と述べ,『「わるい姿勢」では,台に向かって足をそろえて正対すると,首が前に落ちて疲れやすい。』と述べており,また,「妊娠による身体変化から,家事などの日常生活活動においては,安全や腰痛予防のためによい姿勢を心がけ,転倒予防や腹圧をかけないことが望まれる。さらには,疲労を蓄積しないことなどを,妊婦自身が日常生活活動に配慮できるよう指導する。」と,保健指導の視点を述べている。

出典:(PDF)「妊婦のキッチン使用時の保健指導のあり方に関する研究」日本看護研究学会雑誌,33(5),2010 [PDF]

妊婦はどれを選べばいいの?種類と違い

妊娠中の検診で、必ずチェックされるのがむくみ(浮腫)の有無です。妊婦さんは周産期には体がむくみやすいのが一般的ではありますが、むくみがひどい場合や、下肢静脈性疾患など、下肢に何らかの症状がある場合には、医療用の着圧ソックスや着圧ストッキングを使って様子を見ることが一般的です。

受診対象となった症状は浮腫が最も多く、次いで静脈瘤が認められた.超音波検査の結果は.静脈瘤が最も多く、深部静脈血栓症,深部静脈弁不全症などが見られた。周産期治療としては、弾性ストッッキング(ES)のみが最も多く、薬物療法を併用した症例を合わせるとESの使用率は約80%となった。

出典:(PDF「周産期における静脈性血栓塞栓症対策についての検討」心臓,44(7),2012 [PDF]

下半身のむくみが、お医者さんから見てそれほど問題がないと診断された場合には、医療用着圧ストッキングは処方されません。病院ですすめられなかったからといって、「本当に大丈夫かな?」と心配しすぎる必要はありません。

お医者さんが医療用の着圧ソックスを進める一番の理由は、血栓塞栓症などを予防するためです。

マタニティ用、医療用・市販の違い

マタニティ用の着圧ソックスは、妊娠周期に合わせて大きくなったお腹のサイズに合わせた形をしています。一方、医療用弾性ストッキングや、マタニティ以外のむくみ解消用の着圧ソックスは、お腹周りのサイズに関しては特に妊娠中の方向けの配慮はされていません。

また、医療用の弾性ストッキングは、市販されている着圧ソックスと比べてお値段も高額。

お腹まであるタイプではなく、太ももまで、ひざ下まで、など市販品の着圧ソックスを選んで履いているプレママも多いようです。

ちなみに、医療用弾性ストッキングは、治療目的に使われるものなので使用するためにはお医者さんの診断が必要です。下肢静脈瘤などの治療に用いられることが多いようです。

逆に、市販されている着圧ソックスは、医療用と比べて圧力が低く、履きやすいものが大半です。お腹に負荷がかかるのが心配なら、膝下タイプなどを選ぶといいでしょう。

妊婦の着圧ソックス選び方講座
市販と医療用の違いについて
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昼用・夜用・丈の違い

足のむくみを解消するために、圧力をかける着圧ストッキングには、昼用と夜用があります。

昼用は、圧が比較的強め。一方夜は圧が弱めとなっています。

どうして夜の方が弱めなのかというと、あまり圧力が強いものを夜も着用していると、血行が悪くなったりする心配があるためです。

また、丈もひざ下までのハイソックスタイプから、太ももまであるニーハイタイプ、ストッキングタイプまでバリエーション豊富です。妊婦さんに特にオススメなのは、太ももまであるニーハイタイプです。

と言うのも、妊婦さんの場合、足の静脈を通る血液がポンプで上に押し上げられる力が弱まり、静脈の血管で血の逆流を防ぐための弁に負担がかかってしまいがちです。

上に流れなければならない静脈血が、足の静脈で滞ってしまったときに起こるのが、足の血管が浮き出る・かゆみや痛みが出る・血管がこぶのように浮き上がるなどの症状を伴う下肢静脈瘤です。下肢静脈瘤はふくらはぎ・太もも・ひざ裏で起きやすいので、こうした場所をしっかりカバーできるニーハイタイプが便利です。

 【二次性下肢静脈瘤】二次性静脈瘤とも略す.拡張・蛇行している下肢表在静脈そのものに原因のない,二次性(続発性)に病変が存在する場合を呼ぶ.この原因としては深部静脈血栓症(DVT)や血栓後遺症に伴うもの(DVT 後静脈瘤)の他に妊娠,骨盤内腫瘍,動静脈瘻,血管性腫瘍などがある

出典:(PDF)「日本皮膚科学会ガイドライン創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―5:下腿潰瘍・下肢静脈瘤診療ガイドライン」2017 [PDF]

妊婦の着圧ソックス選び方講座
昼用・夜用・丈の違いについて
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圧力の大きさの違いの見方

着圧ストッキングには、圧力の強さを表す数字が記載されています。

妊娠中の着圧ソックスを選ぶ際には強さを表す数字の見方を覚えておくと便利です。

「hPa(ヘクトパスカル)、mmHg(ミリハーゲン)などで表されているのが、圧力の大きさです。1mmHgあたり1.33hPaなので、単位が違う場合には、計算して比べてみましょう。

ちなみに、圧が一番強いタイプでもだいたい30~40mmHg(~30hPa)くらいが最大です。

必ずしも圧力が強いものがオススメというわけではなく、妊婦さんの場合は、圧力が弱いものを選んだほうが皮膚トラブルや痛み、しびれなどの体への負担も少ないのでオススメです。

圧力が弱いほうが履きやすいというのも、オススメの理由の一つです。

妊婦の着圧ソックス選び方講座
圧力の大きさの違いについて
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きちんと自分に合った着圧ソックスを選ぼう!

妊娠中に限らず、圧力の強い医療用着圧ソックスなどの使用には、きちんと適切な圧力がかかっているかを確認することが大切です。

医療用の着圧ソックスや、ストッキングを使っている人に及ぼす合併症に関して全国的な調査を行った研究では、妊婦さんが深部静脈血栓症の治療で弾圧ストッキングを使っていたところ、肺塞栓症を発症したことが報告されています。この例では、弾圧ストッキングが必ずしも、肺塞栓症の原因になっているとはされていませんが、強すぎる圧力が加われば、着圧ストッキングでも体に悪影響を及ぼしてしまうことがあるのです。

肺塞栓症例も同様に弾性ストッキングが直接原因かどうかは不明であるが,1 例は妊婦の深部静脈血栓症治療中に症候性の肺塞栓症を発症した

出典:(PDF)「弾性ストッキングの合併症に関するサーベイ」静脈学,25(4),2014 [PDF]

この研究では、弾性ストッキングを病院で処方されている場合でも、きちんと使えてないことが理由で皮膚炎・水泡などの軽い合併症は日常的に起きていると指摘しています。

また、合併症がひどくなれば、血行障害は、炎症、肺塞栓症、皮膚炎などが起きる恐れもあります。医療用の着圧ソックスを履く時には、寝る時にはなるべく着圧ストッキングを履かない。

弾性ストッキングコンダクターさんにきちんと自分の体にあった着圧ソックスを選んでもらえるかどうか、などをお医者さんに相談しているといいでしょう。

こうした、着圧ソックスによる弊害を予防するのに一番大切なのは、圧力が過剰に足にかからないようにすること。そうした意味では、圧が弱い市販の着圧ソックスはオススメと言えるでしょう。